わたしと政治
利益表出のスタイルに関しては、利益表出のパターンが潜在的で、拡散的で、個別的で、感情的になればなる程、利益を集約し、その利益を公的政策に移し変えることがそれだけ困難になります。
逆に、利益表出のスタイルが顕在的で、特定的で、一般的で、機械的(感情中立的)であればある程、政治システムと社会との境界線を維持することが容易です。
社会から生じる必要・主張・要求を、集約可能な形で政治システムに表出することがそれだけうまくいくのです。
このような利益表出構造・スタイルを備えた政治システムは、巨大化と複雑化の可能性を秘め、なお効果的に社会からの要求入力を処理し、当該社会の主張・要求に対応する出力を生み出す能力を保持し得るのです。
利益の集約は、表出された諸利益が組み合わされ、調停され、融和される一般的な政策の形成、および、多少とも個別的な政策に関与している政治的役割への人材補充、を通じて行なわれます。
利益表出機能と利益集約機能はオーバラップしています。
ちょうど、集約機能、補充機能、ルール作成機能が重複しているように。
実際、全体主義の政治システムや原始的な政治システムにおいては、表出・集約・ルール作成の3機能はほとんど類別しえないのです。