わたしと政治 6
システムの機能状況に関する中立的な情報が自由に利用できれば、いわば情報市民ともいうべき市民層が生まれるでしょう。
彼らは利益指向というより公的政策指向を示し、「一般政策圧力団体」を形成することになるでしょう。
政治的コミュニケーション機能を演じる構造には、政府諸機関・政党・利益集団、マス・メディア、家庭、血族グループ、対面接触グループ・隣人・コミュニティ、カースト、身分集団、階級集団、人種集団、言語集団などがあります。
近代的な政治システムにあっては、特殊化されたコミュニケーション構造がより精巧にできており、分化されざる政治的コミュニケーション構造をも貫徹しているのです。
一方、伝統的・原始的システムにあっては血縁・血族・身分・村落グループによって間訣的・断続的にコミュニケーション機能が演じられており、特殊化されたコミュニケーション・メディアはごく限られています。
政治的コミュニケーション機能のスタイルも多様です。
明白なメッセージの場合は、顕在的・行動的・表現的手掛りからのみ解読できるムードの場合は潜在的コミュニケーションです。
政治的な事件やその可能性を秘めた事件のステイトメントの場合しかも政治的なるものと非政治的なるものを分離し、明白な認知的区別が行なわれているのは、特定的コミュニケーションです。